甘い秘密 ~sweets~
「あ。」


昼休みの食堂で、私はあの先輩達を見つけた。

あっちも私に気づいたみたい。


…だけど、特に何も言われたりされたりする事なく、3人は通り過ぎた。


きっと谷川先輩が言ってくれたんだ。


私はほっとした。

彩花も安心した様子だった。


「きっと、もう大丈夫だね。」

彩花がうどんをつつきながら言った。

「うん♪」

やっぱり谷川先輩に話してよかった。


この時は、私はそう思っていた…―。


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