甘い秘密 ~sweets~
「さっむ~~!!」

もう確実に冬になりつつあるなぁ~。


私は公園の、もうすっかり黄色に色づいたイチョウを見て思った。


イチョウの葉は、時折吹く冷たい風邪になぶられ、ヒラヒラと絶え間なく散っている。


地面はまるで黄色い絨毯を敷きつめているみたいだ。


「あ♪」


自動販売機を見つけた私は温かい飲み物を買う事にした。


「ふぅ…」


あったかいココアを買った私はベンチに腰掛け、ひと息ついた。

甘い香りと心地よいあたたかさが体中に広がり、ほっとする。


ちょっと離れたところにある遊具では、小学生くらいの子達が遊んでいる。


そろそろ帰ろうか…―。


そう思って、立ち上がろうとした時だった。


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