夢島の手紙
「分かった....ありがとう」
清瑞と大人しい仲川は迷いながらも首輪をハメた...
「コレで3分1のか。俺は最後で良いよ....」
「佐野....悪いな」
嵐山と力自慢の五十嵐は残りの首輪をつけた。
最後に佐野もつけ、準備が整った
...ドクン...ドクン
皆の心臓が聞こえるぐらいに静まりかえった。
“怖い”皆思った。
━━そして次の瞬間!!
「うぐぅぅぅう゛!
...あ゛...あ゛がッ!....んぐぅ....タ、ス.....ケっ....」
嵐山が苦しみだした
「どうした!嵐山ァ!?」
ドサッ
「あ゛.....あ゛....」
嵐山の首が異様に細くなっていく
ゴキッ...
何やら鈍い音がした
「そんな.....」
嵐山の首は無惨にも折れ曲がってしまった....
「きゃああああ!」
清瑞と仲川は顔を伏せた
「おい....嘘...だろ?」
嵐山は倒れたままビクともしない。
―ガチャ
全員の首輪が外れた
ギギギギ
扉が開いた
「嵐山ァ!!」
福田は嵐山へと駆けた。
福田にとって嵐山は最愛の親友だっのだ。
「おい!変な冗談はよせ!」
福田はゆすって声を掛け続けた...
が、嵐山の目は白目を向いておりもはや生気は無い。
「うわあああああ!!」
親友を自分の目の前で死んだショックで福田は完全に自分を見失った
「福田くん...嵐山くんの為にも先に進もうよ」
「うるせぇ!」
そういうと冷静さを失った福田は清瑞を突き飛ばした。
「っ....!目ェ覚ませよ!」
ドカッ
以外にもいつも冷静な佐野が福田を殴った。
福田は佐野を睨んでいる
「嵐山が死んだのはお前のせいじゃないよ...だから俺達を生かしてくれた嵐山の為にも生き延びよ...」
以外にも優しい口調で佐野は慰めた...
「.....そうだな...俺どうにかしてたよ
清瑞...突き飛ばしてゴメンな...」
「ううん全然大丈夫だから気にしないで」
“今度こそ帰れる”その思いで俺達は前に進んだ。
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