夢島の手紙
さっきと同じような通路を
前に進んでいくと光が見えた
「今度こそ帰れる!」
誰もがホッとした。
━━━が。
「そんな....」

そこは完全に外ではなく
今度も前に扉がある広い空間だった

「行き止まり......!?」

皆の気持ちは絶望的になった

「畜生!畜生!なんなんだよ一体」

周りをよく見ると7つの首輪が並んでいた。

皆に寒気が走った。

「首にハメめろって言いてぇのか..」

「ふざけやがって畜生ぉ!!」

「死にたくない死にたくないよ...」

「皆、落ち着け」
俺が言った

「こうなった原因の俺が先にハメてみる」

「でも....」

「福田...そうか....死ぬなよ」

福田は一番手前の首輪を持つと首に近付けた

ガシャン!
勝手に首輪がはまった

「.......何も起こらないぞ」
福田は首輪を外れそうとした
「......っ!!外れない!」

「やはり皆がハメないと意味がないのか、さっきの大暮のようにどれか一つハズレかもしれないぞ.....」
佐野が冷静に言った

「先に俺が選ぶ」
田野だ、6分の1なら早く選んだ方が確率が高いと思ったのだろう。

「待てよ!自分勝手は許さねぇぞ」

田野はそんな言葉は気もせず勝手に首輪をつけた

「.....っ!糞野郎!!」

「嵐山.....
よし!先に女子が選べ俺ら男は後だ」
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