Happy garden.【短編】
昼過ぎに誠司さんに会って、それから食べてたんだから、何時に寝てしまったかは覚えてないけど、その日のうちに起きたなら空は暗いはず。
冬は暮れるのが早いんだから。
ということは、日が明けてしまったのはほぼ間違いない。
一体、今は何時なんだろう。
ベッドの上からぐるりと部屋を見回すと、本棚のマンガの前に小さな青い枠の時計が置かれていた。
目をこらして見ると、針は9時45分すぎだ。
いつもよりはずっと早くに寝てしまったはずと考えれば、かなり寝過ぎたのかもしれない。
それにしても、どうして寝てしまったんだろう。
日本酒を飲んだから?
……何もなかったよね。
隣の誠司さんを見ると、彼はグレーのトレーナーを着ているし、わたしも違和感がないから、ただ寝ていただけだとは思うんだけど。
それでも不安になって、自分の格好も見てみるけど、服は着ていた。
昨日と同じ、セーターとニットワンピース。
布団からぬけて、床に足をついて全身を見る。