切望と絶望の扉

 自分が今本当にわからない。

 この感情はまさに…

 俺はこの死を望んでいる!?

 そうして、俺は白いカーテンの奥の部屋へと導かれ、手足を縛られ首に縄を通した。
 刑務官や教誨師はなにかごにゃごにゃ言っていたが、今の俺には聞きとることはできなかった…。



 たぶん、この一分後くらいに…バチン!という音がおれの耳に入った気がした。


 つまり…おれにこれ以降の記憶はない……









     …暗い。

 漆黒の中、俺の自我は目覚めた…。
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