【企】あんたなんて大ッキライ!!





「あ、あったぁ…」

あれから10分


あの美形の男子を思い出しては

顔を赤くして。

でも怒って。


の繰り返し。


そしていつの間にか教室に到着

良かった、早めに来て。


おかげで遅刻しずに済んだ。



『新入生の皆さんは体育館へ行ってください』

あたしが教室に入ったと同時に放送がかかる。


ナイスタイミング!

と、心の中で叫びながらあたしは入ったばかりの教室を出た。


今度は迷子にならないようにみんなのあとを着いて行く

これなら間違いない。



「ね、ね!」

普通に廊下を歩いていると肩を叩かれる。


「あ、はぃ?」

後ろを振り向くと、小さくて可愛らしい女の子の姿



「私、内田 渚(ウチダ ナギサ)

友だちに…なってほしいんだ」


ニコッと笑う渚ちゃん


なんだか…妹みたい。

ちっちゃくて、可愛くて。



「あたしは相沢 桃子(アイザワ モモコ)

よろしくね!


桃子って呼んでくれればいいよ」



「私も渚でいいよ!」




体育館へ向かうあたしたちはその間にすっかり意気投合

よかった。


高校生活、楽しめそうだ。






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