愛だけに愛
「リョウ君は?」




「愛ちゃんと一緒、いない」




「・・・・そっか」





今、あたしは、誰のことを考えて思ってるんだろう。




修平のことは、忘れたい。




もう、修平のことは、考えたくも、思いたくもない。




できれば、





リョウ君のことを・・・。




「ありゃ。もう一本飲んじゃったよ。はやいよな。はは」



思ってみたい。




下を向いてた顔を、あげた。




目線の先には、




真っ赤な顔して笑ってる




リョウ君の瞳。




顔あげてバッチリ目が合った。




このまま、



修平のことを、




忘れさせてほしい。




そんな感情しか、




湧いてこなかった。






< 19 / 52 >

この作品をシェア

pagetop