愛だけに愛
リョウ君の瞳の中には、





あたしが、いた。





目をそらしたくても、リョウ君の目からは、




そらせなかった。










そらしたく、






なかった。





「可愛いよな、やっぱり。愛ちゃんは。イイ女そうだし」




気がつけば、





リョウ君の腕の中にいた。




暖かくてがっちりとした





腕で、





抱きしめられた。






修平・・・





忘れるよ。







貴方のことは、





忘れたい。






リョウ君のそばにいたいって






今、思える。

< 20 / 52 >

この作品をシェア

pagetop