愛だけに愛
「ぅ・・・やべ・・」




ドアが開いた。




と、共に、アキラの声がした。




「・・・はぁ・・はぁ・・」




自然と離れた、唇と唇。




俺と





肩で息を整えている、愛ちゃんは






開いたリビングの扉を





見ていた。





「ごろごろっ・・・ぺっ」





う・・・うがい?!





キッチンのほうに、行くと思ったら、




うがいだったのかよ。






「ごろごろ・・・・ぺっ」




あいつ、吐いたのか。




アキラはおれの親友で、




同じクラスのやつ。




つーか、





俺の救いのヒーローだよ、アキラ!!







まじで助かった。




でも、





「はぁ・・・だ・・れ?」




気まずい空気に





なってることには





間違いない。





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