愛だけに愛
「ぅぅ・・・あー」




訳の分からない言葉を発しながら




再びガチャっという音が聞こえた。





その音は、




俺のすべてを閉ざすような、




そんな音だった。




リビングには、





俺と、愛ちゃん。




二人になった。






「部屋、もどる?リョウ君・・」




二人の間に、




距離ができた今




もう、理性は戻ってきた。





愛ちゃんが気づ着くようなことは、




もうしないから。




愛ちゃんがOKしてくれるまで、





待とうと思うから。





「うん」




この手に、




力をこめて




そう誓った。


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