愛だけに愛
「あれ?リョウ君じゃない?」




そんな桃花の言葉で、





二人から視線を外し、





桃花の指さすほうを見た。





「あ、リョウだ」




「いってきなよ、あたしは桃花と行くからいいよ」




「ごめんね」




「いいよー」





仲のいい、友達がいて。




こんないい友達がいて。




今では、「「リョウ」」



って呼べるまでになった




愛する人がいて。







あたしは、なんて幸せ者なの?





「リョウ!」




あたしの、駆け寄った先には、友達と笑ってる





愛しい人の笑顔。




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