コスプレ★マニア
② 金髪と黒髪の少年
マヤに連れられて、私たちは体育館へ
向かう。
今思えば、私たち以外にも結構仲間が
いるみたいで、ちょっぴり安心。
「そーいえば。リカんとこの担当教師
森野さんらしいわよ」
「まじ?やばいんじゃね?」
マヤと小太郎は私の知らない話題で盛
り上がりだす。
森野って、さっきのスネママじゃない
の?
一人疑問符を浮かべていると、体育館
の舞台に続くドアの前に来ていた。
「いたいた。あの人よ」
ドアを開けて、薄暗いところへ入る。
三段程階段があって、そこを上がって
暗幕を潜れば舞台へ上がれるってわけ
か。
私はマヤの指さす方へ目を細める。
まったく見えない…。
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