いつも笑わせてくれる貴族
「おぉー!!真帆、100メートル14秒やで!!すごいやん!」
「そんな事ないで。きっと笹倉先輩見てればまだダメダメやって」
それは放課後陸上部を活動してた時。
私は一年の中で一番足が速かった。
「まぁ笹倉先輩もすごいわなぁ」
「ほら、今走ってるで!」
うちの友達がすごい騒いでた。
「はっや!!隣の人追い抜かれてるやん!!」
確かにむっちゃすごい!
かなりの駿足やし!!
「よし、次うちらやな」
友達は前のほうに足を揃えた。
すると笹倉先輩は、こっちにすぐ戻ってきた。
「真帆ちゃん、むっちゃ足早いなぁ」
急に話し掛けられて、ビックリした。