いつも笑わせてくれる貴族




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「ええやろ?」

なんの過去話やってん。

「大学遅れてまう~。さっさと行かな」

「え え や ろ !?」


私はそれを無視した。

しつこすぎるで!!なんやこいつ笹倉さんにときめいたんか。




「待ってぇなぁー」

私は外に出てズカズカ歩く。
真帆は後ろでばかみたいな事言いながら私に追いつこうとしてる。



「あぁーっ!!ゆかり、石田さんやぁ!!」


ばかみたいな事。
いるわけないやん。


あと気になる事もある。


………なんで石田さん、うちにメールくれんの?

真帆には笹倉さんから教えてもらった言うたくせに………。


むっちゃモヤモヤする。


「はぁ……」

ため息を出した。

「モヤモヤするなぁ……」

「ムラムラする?」

横から顔を出すバカな真帆を無視した。


「すいませぇえぇんっ」



真帆は謝ってこっちに再び走ってきた。



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