だから、とぶ

私は飛んできた道をまた戻る。

足に力を入れるだけの行為を繰り返して。



さて、今日の夕飯は何だろう?



西の空は確かに雲一つない夕焼け空。

明日は晴れ。



私は知っているんだ。



いつも地上に戻してくれる他人がいるから。

私は、不幸な少女を演じられる。



ちゃんと空から下ろしてくれる人がいるって分かっているから。

私は飛ぶ。



だから、とべる。










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