制服姫
屋上に着き、名桜の屋上を見たがトウマさんはいなかった。

でも、普段人のいない河北の屋上で意外な人物を見つけた。

「あれ、西原くん?」

「ん…?木下か。」

「何してるの?昼休みに勉強してないなんて珍しいね。」

「まあな。」

西原くんの隣に立って、ぼんやりと空を見つめた。入学式の時と変わらない空がそこにあった。

あれから、私は変わったのだろうか。

私は自分が変わったと思いたかった。誰かにわかってもらいたかった。

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