制服姫
「あ、ちょっとトウマさん!」

「…なんだよ。」

「あの…今更ですけど…トウマさんって…何年生ですか?」

「はっ?」

「いや、年上だってことはわかるんですけど…。」

「2年だよ。」

「ああ、そうなんですか!」

「何で今更?」

「だって、私トウマさんのこと何も知らないから…。」

トウマさんはにっと笑って言った。

「俺もお前のことよく知らねえよ。だけどそれが面白いんだろ。」

「面白いかなあ…。」

「何も知らない相手同士、フェンス越しに話すのが面白いんだよ。なんか…妙な関係じゃねえか。」

< 106 / 846 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop