制服姫

私が座って西原くんをじっと見てたからか、西原くんは私の視線に気付き、勉強する手を止めた。

「…何。」

「えっ…いや…おはよう！」

「…おはよ。」

西原くんは相変わらず無愛想。だけど話してみたら悪い人では無いんだよなあ。もっと人と話せば良いのに。
…私が言えた事では無いけど。

「西原くん、こんな日まで勉強？」

「まあな…。」

「勉強、好きなの？」

「別に…。ただ、俺名桜落ちたから、大学受験は失敗したく無いんだ。」