制服姫
「えっ、そうなの!?知らなかった…。」

もし私が当初思い描いていたプランだったら、私と咲希、校舎もバラバラで会うことも出来なかったのだろうか。

だとしたら河北で良かった。

「あと…。制服の色だな。」

「色?」

「特進は黒いブレザーで、それ以外は白なんだよ。」

「でも黒いブレザーの人なんて名桜から出て来る人で見たことないよ?」

「当然だろ。出口も特進は違うんだから。」

「…よく知ってるね。西原くんは…。」

「俺の姉貴が名桜の普通科行ってんだ。扱いが全然違うってよく言ってる。」

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