制服姫
「ふーん…。で、何で特進にこだわるの?」

「どうせ受けるならレベルの高い授業がいい。…特進に落ちて白ブレザーの学科行っても、特進に行きたかったって後悔して3年間過ごすくらいなら、こっちで名桜を見ずに必死で勉強して名桜の特進の奴等と同じくらいのレベルの大学行った方がいいだろ。」

「そっかー…。まだ1年生なのに深いね…。」

「…まあな。」

それから西原くんは、本格的に参考書を読み始めた。どうやら話はここで打ち切りらしい。

私は窓の外の名桜の校舎を眺めた。
今見ている校舎は特進だろうか、それ以外だろうか。
< 116 / 846 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop