制服姫
だけど、私から離れた咲希の表情はさえなかった。

「咲希…。どうしたの?」

「うん…。」

咲希はちらちらと西原くんの方を見て、小さくため息をついた。

「男はさっさと帰りなさいよ。」

「冷てぇ…。ま、いいけど…。」

西原くんは「じゃあ」と軽く声を掛けて自分の部屋に戻って行った。

< 176 / 846 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop