制服姫
私は昨日のことを颯大に話した。
咲希が恵美達に言われたこと、それを受けて自分が恵美達と颯大を仲良くさせようとしないといけないって張り切ってること…。全部。

一応恵美が颯大を好きだってことは伏せたけど、颯大は気付いてるんだろう。

颯大は昨日みたいな真剣な表情で私の話に耳を傾けた。

「…そうか…。じゃあ俺、姫に悪いことしたな。いきなり抜け出してさ。」

「颯大くんは知らなかったんだからいいと思うよ。仕方ないじゃない。」

「てかうわあ…。」

颯大は頭を抱えて悩み出した。

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