制服姫
騒がしい中で、一人だけ制服の少女がこちらに走ってきた。
めんどくさそうな顔の西原くんを連れて。

「ハナ~、颯大~!」

咲希は私達の前まで来て、笑った。

「話、終わった?」

「うん。もう終わったよ。」

「何、ハナ~。もしかして、颯大に告白?」

私と颯大は顔を見合わせた。
そして声に出して笑った。

「ちょっと!何がおかしいのよ~!」

西原くんも後ろで笑っている。
咲希だけ何がなんだかわからないといった表情をしている。

咲希は、鈍感なんだから。

こうして、3日間の宿泊研修は幕を閉じた…。
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