制服姫
「…どうしたんだよ、お前。…死にそうな顔してるぞ。」

出会った時と同じようなことを言う。
私は涙を拭って、笑った。

「違いますよ。ただ…。」

「どうした?」

「ちょっとだけ…疲れちゃったんです。…日常に。」

「そっか。」

トウマさんは呟くと、ポケットから何かを取り出して、こちらに投げてきた。

< 306 / 846 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop