制服姫
ははっ、と小さく笑う岩田先生。咲希は岩田先生に限らず教師受けも良かった。
もし相手が咲希じゃなかったら岩田先生、すぐにでも怒鳴ってただろう。

「手間取っちゃって…って、お前、制服のままじゃないか。」

岩田先生の言葉の後、みんながどっと笑った。

そう。なぜか咲希はさっきと同じ、制服姿でやって来たのだ。

一体どうしたの…?
そう思ってると、咲希は何でも無いかのようににっこりと笑った。
「これが体育着です、先生。」

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