制服姫
「あのさ、これが私なりのけじめなんだ。…みんなはわかってくれなかったかもしれないけど…ハナさえわかってくれればいいかな、って。」

「うん…。咲希の想いは、私にはちゃんと伝わったから。」

咲希なりのけじめ。

制服姫であることが、「神田咲希」そのものであると、咲希は真摯に訴えた。

その力強い訴えは、私の心にしっかりと伝わったよ。

咲希は一層私の手を強く握った。
私も握り返す。

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