制服姫
西原くんはそれきり黙っていたけど、不意に私の眼前に手を差し出した。

「…?」

「…今日で祭りも最後だし。折角だから踊らないか?」

「ええっ、西原くんがそんなこと言うなんて…!祭りの雰囲気に酔ってる?」

「…ま、それでいいよ。…行こう。」

「…わかった。行こっ!」

私は西原くんの手をとって、一緒に踊りの輪へと走った。


秋 9章に続く
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