制服姫
1泊だし、あまり荷物を重くしないようにして家を出た。

土曜日だからか高校生も中学生も見掛けなかった。

平日はいつも学生がいるけど休みだもんね。私服姿の女の子や、散歩をする人…この道は休日を謳歌する人ばかりだった。

家の近くの公園。子供達が遊んでいた。
砂場で山を作ったり、滑り台で遊んだり。

そんな中で一際浮いてる人が居た。

ブランコに一人で座り、ぼんやりしている白いブレザーの男。

その人に私は見覚えがあった。

少しずつ近付いて行くと、相手も私の存在に気付いたらしく、「よお。」と片手をあげた。
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