制服姫
咲希は少しほっとしたように、だけどまだ罪悪感を抱えて私に問う。

「ハナ…私とケンカした時、シン兄と会ってた?」

「ケンカ?」

あの夏のことだ。
あの日、咲希は初めて屋上へ来たからそう言ってるんだろう。

これは嘘をつく必要も無いか、と私は頷いた。

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