制服姫
「遅かったね!ハナ!」

トウマさんと話していたこともあり、予定時間よりも随分遅れて咲希の家に着いた。

「ごめんね、準備に手間取っちゃって。…あのさ、咲希?」

私は唖然としていた。だって、今日は学校もないというのに目の前の咲希は…。

「何で…制服?」

「えぇっ!だから、制服が好きだから!」

「まさか…家でもそうなの?」

「当たり前じゃん!…あっ、でも心配しないで!これは学校用に着てるやつじゃなくて自宅用だから清潔よ。」
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