制服姫
後ろがつかえてるので、私達は早々に列から抜けた。

あんなに長いこと並んだのに、参拝は一瞬だ。

「木下、なんて願い事した?」

「…秘密。願い事は言ったら叶わなくなるんだよ。」

「ふーん。ま、じゃあ聞かないけど。
…あ、俺さ姉貴に御守り買ってこいって言われてるんだ。ちょっと行ってくるわ。」

「うん。じゃあ私は…おみくじでも引いてくるね。」

「じゃ、終わったらそっち行くわ。またあとで。」

「うん。」

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