制服姫
トウマさんはそんな私の隣に来て、じっと私の手を見つめてる。

「…なんですか。」

「いや、器用だなと思って。」

「何がですか。」

「こういう紙ってさ、結ぶの難しいだろ。でもお前、ちゃちゃっと結んでるから。」

「ふふっ、器用さは私の売りですから。」

「はっ、そうかよ。」

トウマさんはそう言って、自分もおみくじを結ぼうとする。
私は慌ててトウマさんを止めた。

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