制服姫
咲希は眉間にしわを寄せ、何やら複雑な表情をした。

「私、父さんもシン兄も大嫌いだから。」

「……。」

なんで、とは聞けなかった。咲希が、あまりに苦しそうな表情をしてたから。

何となく重い空気が流れる。咲希ははっと表情を戻し、慌てたような素振りを見せた。

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