制服姫
「ごめん!折角泊まりに来てくれたのにこんな話…。」

「ううん、いいよ。」

「私、嬉しくて。家ってただ寝るための場所だから。ハナが来てくれて、何か家にいるのも悪くないって思ってるの。例えば…ほら、カレーなんて、一人じゃ絶対作らないし。誰かと一緒に食べるの、楽しかった。」

だからあんなに美味しいって言ってたのか。咲希の気持ちが嬉しくて、少し切なくて、私は黙って頷いた。

咲希が私に自分の気持ちを話してくれたのが嬉しかった。あれだけ人気者の咲希だけど、私の親友であることに変わりないんだと実感した。
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