制服姫
だから言わないといけない。私は意を決して口を開いた。

「咲希!私…咲希の親友だから言うね!あの…制服に固執しすぎるのは…やっぱり良くないよ。」

咲希は首を傾げた。本気でなぜダメなのかわからないんだろう。

「だってね、ちょっとおかしいよ。制服が好きなのはいいけど、体育の時も、私服も制服なんて変だよ。みんなも…引いてると思う。」

「……。」

「なんでそんなに制服にこだわるの?本当に制服が好きなだけ?」

「そうだよ。」

咲希は真剣な表情で頷く。だけどその真剣さが逆に嘘であることを物語っていた。

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