制服姫
颯大はいつになく真剣に、咲希に問うた。

「姫さ…俺のこと嫌い?」

「なっ…!そんなわけない。」

「だったら。…関係崩れないってこと踏まえて…。ついでに、姫も俺も互いに好きってことも踏まえて、もう一回考えてよ。」

「……。」

「今週いっぱいが期限ね。それ以上はもう待てないから。」

颯大はびしっと言い放ち、教室を後にした。

咲希は困ったように颯大の背中を見送っている。

< 681 / 846 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop