制服姫
「でも中学の時は私服も普通だったじゃない!ほら、雑誌にだって載ってた!」

「…中学と高校は違う。」

「違わないよ。だって河北も中学も、殆ど同じ制服じゃん。なのに…何で…?」

咲希はふっと表情を緩ませた。そして、小さく笑った。

「…やっぱりハナには嘘なんかばれちゃうか。」

「……。」

「私が制服にこだわるのは、根本的には本当に河北の制服が好きだからだよ。」

「根本的には?」

「うん。全てはそこにあるもん。…でも…いくらハナでも…理由は言えないや。ごめん…。」

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