制服姫
「どこだった?ハナ~。」

呑気に聞いてくる咲希。そうか、まだ希望は捨てちゃダメだ…。

「私28番…。咲希は?」

「私は5番…。うわっ!かなり遠いじゃん!私廊下側の前から3番目。」

遠い…。しかも廊下側なら割りと良い席だから誰も変わってくれないだろう。

「ま、席離れても休憩中とか話そ!」

そう言って、私と咲希は離れた。

一番後ろの席だから教室がよく見渡せる。

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