制服姫
部屋は閑散としていて、大きな机の横にシン兄が、そして机の前に座る、懐かしい顔…。

「…お父さん…。」

お父さんは、一瞬私を愛おしむかのような目で見たかと思うと、次の瞬間咎めるような視線を向けて来た。

「…咲希。どういうことだ?」

「これは…。」

「咲希のお父さん!」

ハナが私の隣で、お父さんだけを見つめて、訴えかける。

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