制服姫
「もう咲希は河北の生徒じゃないよ。

大体…これはどういうことだ?
咲希には名桜の制服を着て来るように言ったんだが。」

そう、トイレでハナはおもむろに制服を脱いだかと思うと、私にそれを渡して来たのだ。

自分は下に着ていた体育着で、私に早く制服を脱ぐようにせかした。

当然、抵抗した。
だけどハナが持ち出した紙…。

私の願いが書かれたあの紙を見せつけられて、抵抗の手がゆるんだ。

< 806 / 846 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop