Februaryの奇跡


三宅さんに話を聞いてから、あたしはずっと三島さんのことを考えた。

諦めた方が、いいのかもしれない。


三宅さんの口調からして、三島さんはまだ、その彼女を想っているに違いない。

好きでいたって、叶いっこないんだ。


でも、そんな簡単に諦められる恋じゃない。



3日後にバレンタインを迎えた月曜日。

高校時代の友人に、遊ばないかと誘われた。

大学はすでに、春休みに入っているらしい。


そうすると、きっと三島さんも。


少しオシャレなカフェで、食事をしている時だった。




< 12 / 24 >

この作品をシェア

pagetop