Februaryの奇跡
三宅さんに話を聞いてから、あたしはずっと三島さんのことを考えた。
諦めた方が、いいのかもしれない。
三宅さんの口調からして、三島さんはまだ、その彼女を想っているに違いない。
好きでいたって、叶いっこないんだ。
でも、そんな簡単に諦められる恋じゃない。
3日後にバレンタインを迎えた月曜日。
高校時代の友人に、遊ばないかと誘われた。
大学はすでに、春休みに入っているらしい。
そうすると、きっと三島さんも。
少しオシャレなカフェで、食事をしている時だった。