Februaryの奇跡
「あれ、西井?」
「三宅さん?」
聞き慣れた声がして振り返ると、
いつもと違いラフな格好をした三宅さんがいた。
「偶然だな」
「そうですね。三宅さんもお昼ですか?」
「うん。
あ、茅も一緒なんだ」
そう言われ、視線を向けると、
三宅さんの後ろにいる三島さんと目が合った。
微笑みかけられ、あたしの顔は赤くなる。
「良かったら、一緒に食わねー?」
「あっ、はいっ。どうぞ」
あたしが返事をすると、三宅さんと三島さんは、
あたしたちの隣に腰を下ろした。
あたしの隣は、なぜか三島さん。
思わず、緊張で固まってしまった。