Februaryの奇跡
せっかく知り合えたんだもん。
チャンスを逃すことだけは、どうしてもしたくないんだ。
「そっか…
そこまで言うなら、応援する」
三宅さんは、あたしの真剣な想いを受け止め、笑ってくれた。
三宅さんと別れ、
あたしは茅くんの働く、コンビニへと向かった。
コンビニの外から、中を覗く。
二つ並ぶレジには、
いつもいるはずの、茅くんの姿はなかった。
今日に限って、いないなんて。
諦めろ、ってことなのかな。
悲しさのあまり、涙が溢れそうになっていると。