Februaryの奇跡
「だけど、さっちゃんに会って、変わったんだ。
いつもコンビニに来るさっちゃんの笑顔に、いつの間にか救われてた。
さっちゃんのこと、意識するようになってた」
茅くんの口から出る言葉は、
いつもあたしの胸を締め付ける。
もっと好きが増えていく。
「さっちゃんがあの店で働いてるのも、知ってた。
だからあの日、店に行ったんだ。
さっちゃんに会いたかったから」
偶然なんかじゃなかった。
茅くんは、会いに来てくれたんだ。
「あいつのことを思い出に出来たのは、さっちゃんのおかげだよ。
良かったら、俺の彼女になって下さい」
大好きな、茅くんからの告白。
あたしは、何度も何度も、頷いた。