Februaryの奇跡
あたしが、あのコンビニによく行くのには、ワケがあった。
外からこっそりコンビニの中を覗くと、
今日も見えるあの人の姿。
笑顔が似合う、あたしの想い人。
近くの大学に通う、三島さん。
それしか分からない。
けれど、あたしの心は、確実に三島さんに奪われていた。
どんなに仕事で疲れていても、三島さんの笑顔を見れば、
疲れなんて吹き飛んでしまう。
あたしのパワーの源。
あたしのことなんて、知らないと思う。
別に、それでも良かった。
言い聞かせていただけかもしれないけど。
三島さんの笑顔が見れるだけで、良かったんだ。