PureHeart
『エナ…セナにゎきっと知られたくないコトなんだョ…。』
『どーして!?』
エナゎ 頬を膨らませている。

『だって…もし普通の理由とかだったら自己紹介のトキに言ってただろうし……それからきっと噂にもなってるョ。』

『だーかーら知りたいの!入学して一ヶ月…どこからも情報入らないんだもん。』 エナゎ ふてくされたようだ。

『知ってどーするの?』
『好きな人のコトを知りたいのゎ当然ぢゃん!』


“おまえは俺の何を知ってる?”

昨日の セナの言葉が頭に蘇った。

『…確かにそうだケド。』
『でしょ!やっぱそうだョ。恋すれば相手のすべてを知りたくなるの。』

女心って 難しいカモ…。
エナのように 一直線にいくのも
アリかもしれないケド…。

美瑠花ゎ セナが 時々みせる
悲しそうに澄んだ瞳を思い出した。

むやみやたらに セナの過去を探って
セナを 傷つけるようなコトになったら
嫌なの…。

でも どーしても
“おまえは俺の何を知ってる?”

セナの言葉が ゎたしの 気持ちを
グラグラ 揺らせていたんだ。
< 31 / 44 >

この作品をシェア

pagetop