PureHeart
『きゃああああ!もぅ!こんなに急な坂下りて、どうするつもり!ねぇ聞いてるの!』
『うるっせーな。おまえは。俺の言うことを信じてだまっとけ。こけし。』
男ゎ 美瑠花を載せた自転車のスピードをあげながら 坂を下っていく。

『またこけしって言った!次言ったら絶交だからネ!』
『ぶっははははは!やっぱおまえ楽しいな!』

男の背中を 掴んでいた美瑠花ゎ
顔が赤くなるのを感じていた。

『…意味…ワカンナイ…。』
『何おまえ照れてんの。』
『照れてないってばぁ!』
美瑠花ゎ おもいっきり 男の背中を
叩いた。
『ってーな。このまま降ろすぞ。』
『嫌だもーん!』
美瑠花ゎ だんだん 楽しくなってきた。だって 風ゎ気持ちィィし
何てったって 前方を 見ると

満開の桜が 立ち並ぶ 小さな公園が
見えてきたのだ。
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