いまだ知らない、恋心。【短編】
そうして私達は3年生になって、会わなくなった。あいつはちょっとバカだったから、クラスを下げられた。
私はまだ恋を知らない。
てことにしておく。
気付かないでいいと思う。
だってさ、
私があいつに対して恋愛感情を持っていたとしても、友情の方がずっと大きくて、消えてしまうぐらいの物だったのだから。
会わなくなって、私はもとの生活に逆戻りしたけど、
神崎が勝手につけてくれちゃった”スージー“ってあだ名を、
ちょっと、大切に想っている。(恥ずかしいから、墓場まで持って行くつもりでいたりするんだけど。)
それでもいいと思わない?
今度生まれてくる恋心は、
あの時の物より大きくなりますように。
††††
私はまだ恋を知らない。
てことにしておく。
気付かないでいいと思う。
だってさ、
私があいつに対して恋愛感情を持っていたとしても、友情の方がずっと大きくて、消えてしまうぐらいの物だったのだから。
会わなくなって、私はもとの生活に逆戻りしたけど、
神崎が勝手につけてくれちゃった”スージー“ってあだ名を、
ちょっと、大切に想っている。(恥ずかしいから、墓場まで持って行くつもりでいたりするんだけど。)
それでもいいと思わない?
今度生まれてくる恋心は、
あの時の物より大きくなりますように。
††††