いまだ知らない、恋心。【短編】
『あの娘暗ない?』


『しゃべってもおもろないし。』


『見下してるって感じやなぁ。』



10分休みのいつもの悪口。


良く飽きないなと思う。

誰がきしょいとか、


誰が嫌いとか、


噂話とか。


女子ってそんなんが好きだから、あまり好きじゃない。



『そういえば最近神崎がようかもうてんな。』


『なんでやろか。』



知るか!!!!



あいつを女子達にさっさと連れていってほしいきぶんなやのに!



「スージー起きてー、生徒会の先生から伝言やてー。」


「なに。」


「放課後集合らしいよ。」


「そう。ありがと。」


「うわ、スージーがありがと言うた!初めてやわ。」



神崎はいつもの人懐っこい笑顔をしてそう言った。


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